ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
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革新的な分析技術であるCE-MS技術をコアとし、受託解析/バイオマーカー探索の2つの事業を柱に、メタボロミクスビジネスを展開する研究開発型ベンチャーです。
会社カテゴリー:ラボ用測定・分析、分析、試験受託サービス、その他受託サービス、研究関連資材
主サービス提供地域:日本、中華人民共和国、大韓民国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、インド
製品・サービス詳細
リピドーム解析
サービスカテゴリー:臨床、分析、undefined
HMTではリピドーム受託解析を行う株式会社リピドームラボと提携し、リピドーム解析サービスをご提供しています。
液体クロマトグラフィー(LC)と質量分析計(MS)を組み合わせたLC-MSシステムにより、様々な種類の脂溶性・中性代謝物質の網羅解析(リピドーム解析)を行います。
リピドーム解析とは
生体内に存在する脂質(Lipid)の総体のことをリピドーム(Lipidome)と呼び、それらを解析する学問分野・技術をリピドミクス・リピドーム解析と呼びます。
私たちの身体や生活には多くの油脂が使われています。例えば、ヒトを構成する細胞の膜は脂でできています。この脂(生体膜)は細胞内で生成されますが、その基となる成分のほとんどは栄養素として食事から摂取されています。つまり、良質な脂をとることが質の高い生体膜、さらには健康な身体を作ることにつながることがわかっています。
また、脂質が生命を維持するうえで欠かすことのできない必須の生体分子であることから、これらを補うサプリメントや薬の標的、健康指標など広く実用化されています。
しかし、脂質は数十万種と推定される数にもあるように、その機能の全容は明らかにされていません。これは、脂質が水に溶けにくく、化学構造も多様であるがためです。
株式会社リピドームラボでは、独自の質量分析技術を開発・確立することで、リピドームを網羅的に探索し特異的に評価することを可能にしています。
豊富な経験と知識からお客様の研究目的に応じた解析方法を提案させていただきます。
特に下記のような、脂質の関連する幅広い研究領域にて応用していただくことが可能です。
- 基質・リガンド探索や分子動態解析を目的とした基礎研究分野
- 病態解明や診断マーカー・創薬を目的とした医療分野
- サプリメント開発や品質評価を目的とした食品分野
- 皮膚セラミド評価による化粧品開発を目的とした美容・化粧品分野
- その他(スポーツ科学やバイオ燃料など)
ご自身のご研究に最適なプランが不明の場合でも、弊社営業担当がご研究内容をお伺いしてプランをご紹介いたしますので、是非一度ご相談ください。
HMTではリピドーム受託解析を行う株式会社リピドームラボと提携し、リピドーム解析サービスをご提供しています。
リピドームラボ社代表取締役社長、中西広樹先生にご講演いただいたウェビナー
「リピドーム解析で何がわかるのか ~脂質解析の重要性~」のアーカイブ動画を
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サービス概要
液体クロマトグラフィー(LC)と質量分析計(MS)を組み合わせたLC-MSシステムにより、様々な種類の脂溶性・中性代謝物質の網羅解析(リピドーム解析)を行います。
試料中に含まれる特定種類の脂質を高精度に分析するターゲット解析のほか、より多くの脂質を分析可能なノンターゲット解析もございます。
マルチリン脂質解析
グリセロリン脂質やスフィンゴ脂質、セラミドなどに着目されている方にお勧めのプランです。
エイコサノイド・ドコサノイド解析
DHA/EPAやその代謝物質をはじめとした生理活性脂質に着目されている方にお勧めのプランです。
ノンターゲット解析
脂肪酸やリン脂質、セラミド、トリグリセリドをはじめとした脂溶性の代謝物質を幅広く見たい方にお勧めのプランです。
カルジオリピン解析
カルジオリピン、モノリゾカルジオリピン、ジリゾカルジオリピンに着目されている方にお勧めのプランです。
中性脂質解析
トリグリセリドやジグリセリド、モノグリセリド、コレステロールエステルに着目されている方にお勧めのプランです。
皮膚脂質解析
セラミドやトリグリセリド、コレステロール、コレステロールエステル、脂肪酸に着目されている方にお勧めのプランです。
※イノシトールリン脂質のアイソマー解析など、上記メニュー以外にも特注対応可能な場合がございますので、測定希望の物質がございましたらぜひお問い合わせください。
プラン別分析対象物質例
マルチリン脂質解析
グリセロリン脂質やスフィンゴ脂質、セラミドなどに着目されている方にお勧めのプランです。
350種以上の物質が測定対象となっており、すべての物質についてクラスごとの内部標準品を用いて定量値を算出します。
また、菌類などを研究の対象とされている方向けに、菌類特有の脂肪酸を含めたアノテーションリストもご用意しております。
解析対象物質例:
リン脂質(ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジン酸(PA)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルイノシトール(PI))、
リゾリン脂質(リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジン酸(LPA)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、リゾホスファチジルグリセロール(LPG)、リゾホスファチジルセリン(LPS)、リゾホスファチジルイノシトール(LPI))、
ホスファチジルイノシトールリン酸(PIP, PIP2, PIP3)、スフィンゴミエリン、スフィンゴシン、スフィンゴシン-1-リン酸、スフィンガニン、スフィンガニン-1-リン酸、セラミド2、グルコシル/ガラクトシルセラミド、ラクトシルセラミド
エイコサノイド・ドコサノイド解析
DHA/EPAやその代謝物質をはじめとした生理活性脂質に着目されている方にお勧めのプランです。
100種以上の物質が測定対象となっており、一部の物質について分子ごとの内部標準品を用いて定量値を算出します。
ω3脂肪酸やω6脂肪酸から作られる生理活性脂質・脂質メディエーター類(プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン、レゾルビン、リポキシン、プロテクチン等)を主な解析対象としています。
解析対象物質例:
プロスタグランジンD2、プロスタグランジンF2α、トロンボキサンB2、ロイコトリエンB4、レゾルビンD1、レゾルビンD2、リポキシンA4、リポキシンB4、
5-HETE、12-HETE、15-HETE、5-oxoETE、15-oxoETE、5-HEPE、12-HEPE、15-HEPE、4-HDoHE、7-HDoHE、10-HDoHE など
ノンターゲット解析
脂肪酸やリン脂質、セラミド、トリグリセリドをはじめとした脂溶性の代謝物質を幅広く見たい方にお勧めのプランです。
ホスファチジルコリン(PC)やホスファチジン酸(PA)などのリン脂質のほか、リゾリン脂質やホスファチジルイノシトールリン酸(PIP, PIP2, PIP3)、カルジオリピン、セラミド、ガングリオシド、コレステロールエステル、トリグリセリドなど、様々な種類の脂質を対象として幅広くノンターゲット解析を行います。
オプションとして、下記のうち太字+下線のついている12種のクラスの物質については定量値を算出することが可能です。
(その他の脂質クラスについても定量可能な場合がございますので、ご要望がございましたらお問い合わせください)
解析対象物質例:
リン脂質(ホスファチジン酸(PA)、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルイノシトール(PI))、
リゾリン脂質(リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジン酸(LPA)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、リゾホスファチジルグリセロール(LPG)、リゾホスファチジルセリン(LPS)、リゾホスファチジルイノシトール(LPI))、
ホスファチジルイノシトールリン酸(PIP, PIP2, PIP3)、カルジオリピン、セラミド、ガングリオシド、スフィンゴミエリン、スフィンゴシン、コレステロールエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、脂肪酸、アシルカルニチン、N-アシルエタノールアミン(AEA) など
カルジオリピン解析
カルジオリピンやモノリゾカルジオリピン、ジリゾカルジオリピンに着目されている方にお勧めのプランです。
カルジオリピンは様々な生物に存在している脂質ですが、特に動物においてはミトコンドリア内膜の重要な構成物質となっています。
網羅解析では非検出となってしまうことも多いですが、本解析ではカルジオリピンが検出されやすい前処理・分析メソッドにて測定作業を行います。
カルジオリピンに関しては同じ脂質クラスの内部標準品を用いて定量値を算出します。
解析対象物質:
カルジオリピン、モノリゾカルジオリピン、ジリゾカルジオリピン
中性脂質解析
トリグリセリドやジグリセリド、モノグリセリド、コレステロールエステルに着目されている方にお勧めのプランです。
すべての物質についてクラスごとの内部標準品を用いて定量値を算出します。
解析対象物質:
トリグリセリド(トリアシルグリセロール, TAG)、ジグリセリド(DAG)、モノグリセリド(MAG)、コレステロールエステル(ChE)
皮膚脂質解析
セラミドやトリグリセリド、コレステロール、コレステロールエステル、脂肪酸に着目されている方にお勧めのプランです。
皮膚に由来する試料(皮膚組織やテープストリッピングで採取した角層・皮脂などのサンプル)を対象として解析を行います。
すべての物質についてクラスごとの内部標準品を用いて定量値を算出します。
解析対象物質:
セラミド、トリグリセリド(トリアシルグリセロール, TAG)、コレステロール(Ch)、コレステロールエステル(ChE)、脂肪酸
解析プランや具体的なアノテーションリスト(解析対象物質一覧)につきましては、資料ダウンロードページにてご覧いただけます。
解析条件
対象試料種と必要量 | 液性試料:100 - 200 μL 固体試料:10 - 30 mg 培養細胞:5.0 × 106 - cells |
納期 | 30検体未満の場合:検体到着後60日程度 検体数が多い場合や短納期をご希望の場合はご相談ください |
さらに詳しい情報は資料ダウンロードにて
資料ダウンロードページでは以下の資料をご覧いただけます。