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アンリツ株式会社

電子計測器、食品・医薬品の品質保証システム、環境計測機器、デバイスなどの開発・製造・販売

会社カテゴリー:プロセス測定・検査、包装関連資材・機械・サービス

主サービス提供地域:日本、カナダ、アメリカ合衆国、中華人民共和国、大韓民国、台湾、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、イギリス、インド、欧米、アジア、ヨーロッパ、他の国々

製品・サービス詳細

X線検査が医薬品に与える影響について

サービスカテゴリー:研究・開発、検査、分析、原薬、製造、包装、レギュレーション、建設・設備、化粧品、食品

医薬品の品質検査としてカメラが一般的ですが、X線検査機による内部検査はご存じでしょうか。X線検査機は、下記のような不透明包剤の内部検査を得意としています。しかし、多くの方が導入検討に際し、医薬品の品質・物性への影響を懸念されると思います。そこで今回はX線検査が医薬品に与える影響について紹介します。

X線検査機を医薬品メーカーの方にも安心してお使い頂くために、2011年からアンリツは名古屋市立大学 尾関研究室と共同研究により、X線照射を行った医薬品について解析を行ってきました。その結果、製剤品質(薬物含量変化・製剤試験の結果)に問題が無かったことを確認しました。試験方法と結果の一部をご紹介します。

 


試験方法

検査対象は下記の3点です。

 

X線の線量は4段階でテストし、X線の強さと影響の関連性を調べます。

 


評価項目

医薬品の品質・製剤物性への影響を評価するため、製剤試験は薬物含量試験、溶出試験、崩壊試験、硬度試験、量変化、外観・感応試験の全6つの評価項目を設定しました。試験方法と結果の一部をご紹介します。


結果

薬物含量試験、溶出試験、崩壊試験、硬度試験、量変化、外観・感応試験のいずれの試験項目のほか、加速試験(1、3、6か月)、色変化試験においても、X線検査の影響は認められませんでした。

薬物含量

 

 

溶出試験

 

硬度試験

 

 

崩壊試験

 

 

参考:アンリツ産機システム株式会社(旧社名)、名古屋市立大学 大学院薬学研究科 薬物送達学分野 Drug Development and Industrial Pharmacy 2015 41: 953-958


まとめ

いずれの試験においても、医薬品の品質に影響を与えるような変化は認められず、安心してX線検査をご利用いただけるものと考えております。
X線検査を形状検査や異物混入検査にご使用いただくと、目視検査が困難な内部まで検査範囲が広がり、より高度な品質管理体制の構築にお役立ていただけます。

ぜひ、弊社までお問い合わせください。