お客様の声
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株式会社ユニオンシンク 様
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品質管理や内部統制に向けたパッケージソフトを自社開発され、各企業の課題に寄り添いながら各種システムの受託開発からトータルソリューション提案までを行われるユニオンシンク様。
導入・運用・保守サポート・教育に至るまで、ワンストップで提供されています。
今回は大阪で行われるインターフェックスの展示ブースに伺い、iVEXLに掲載いただいた経緯からユニオンシンク様の今後の展望まで伺いました。
社名 | 株式会社ユニオンシンク |
創立 | 1974年6月17日(昭和49年) |
事業内容 | ■ソリューション提案による中堅・中小企業ビジネス ■自社クラウドサービス【デザイナークラウド】の開発・提供 ■自社パッケージソフト【デザイナーシリーズ】の開発・販売・導入 ■システムのコンサルテーション/設計/開発/保守サービス |
営業部 部長 |
広報室 |
なぜiVEXLへの掲載を決めたか
iVEXL掲載の経緯
CM Plus:この度はインタビューの機会をいただきありがとうございます。早速ですが、初めにiVEXLへの掲載に至った御社の背景について教えてください。
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弊社は20年近くソフトウェアをパッケージソフトという形で販売をさせていただいております。お客様に私達の製品を知ってもらう初めの入り口としてWEBサイトを利用していこうという話は早くからあり、実はiVEXL以外の他社様のプラットフォームを利用しておりました。 ただ、そのサイトは品質管理という特定のカテゴリーはなく、また対象の業界を広く一般に設定されていました。そして、12年くらい前の事になりますが、医療・医薬品の製造業の企業様にご紹介したいという時に、医療・医薬品業界にリーチする難しさを感じていました。 また、利用していたプラットフォームは対象業界が広いこと以外にも、医薬品製造の企業様が製品・サービスを紹介しているプラットフォームがあること自体をあまりご存じない。医療・医薬品の製造業の企業様と接点が持てない課題をどう解決していくかを考えていた時にちょうどシーエムプラスからiVEXLという医薬品業界に特化した製品紹介サイトを立ち上げるとのお話をもらいました。 弊社からすると“渡りに船”でした。まさしく弊社が求めていたプラットフォームでしたので、いの一番に手を上げました。 |
CM Plus:ありがとうございます。弊社のiVEXLを選んでいただいた理由をお伺いしようと思いましたが、先に合わせてお答えいただきました。
ユニオンシンク 相薗様 | 御社のiVEXLを選んだ理由としては、先ほどの話と重なりますが、医薬品・医療機器に特化したプラットフォームであるという事が一番です。 シーエムプラスさんはGMP Platformで業界の方々に認知度があり、そこからの動線が期待できるという点も大きいです。 |
CM Plus:弊社のiVEXLを利用いただいている中、何か気が付いた点、改善点などありますでしょうか?
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医薬品・医療機器のお客様とお話しする中で、現場の方々はiVEXLのサイトがあることをまだまだご存知ない。在庫管理や測定機器の機械などで課題をお持ちのお客様が、GMP Platformはよく見られているのに、解決の糸口が見つかるかもしれないiVEXLという各社のサービスを紹介しているサイトがあることはご存じない。GMP Platformは業界の方はよく見られていて認知度は高いので、GMP Platform上にiVEXLのことをもっと打ち出されると良い動線が出来るのではないかと思います。 |
広報としても同じことを感じています。相薗がGMP Platformにコラムを載せておりますが、お客様から「製品についてはどこで知ることが出来ますか?」との問い合わせをいただく事があります。GMP PlatformからiVEXLへの動線があると助かります。 |
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CM Plus:ご指摘、またご提案をいただきありがとうございます。サイトの認知度の課題は弊社も認識しており、引き続き尽力してまいります。GMP PlatformからiVEXLへの動線についても改善を検討してまいります
ユニオンシンク様のWEBマーケティングの取り組み
WEBでの広報活動とセミナー集客について
CM Plus:御社のWEBマーケティングやWEBセミナーについて現在の取り組みから、展望までをお聞かせください。
広報部門は人数も限られており、思い描いている活動全てにはなかなか至りませんが、展示会については、薬事向けの展示会の情報に力を入れて定期的にWEBで発信していきたいと考えています。 またセミナーの取り組みとしては、特別講師の方を招いて特別セミナーを開催しておりますが、これを4ヶ月ごとには開催していきたいと考えています。セミナー情報もiVEXLに掲載して、集客に力を入れていきたいと考えています。 |
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CM Plus:現在、どのくらいの集客があるのでしょうか?
ユニオンシンク 相薗様 |
薬事向けの定期セミナーですと、平均して100人前後の参加者になります。特別セミナーになると5倍くらいになりまして、500人前後です。 |
CM Plus:素晴らしい集客力ですね。
ユニオンシンク 相薗様 | また、行政に関わる方が講師に来られると、800人くらいいらっしゃいます。 |
CM Plus:800人となるとかなり大規模なセミナーですね。今後どのようなセミナーを展開されていくのでしょうか?
ユニオンシンク 相薗様 |
これまでは商品をお客様の課題をお聞きしながら開発提供する中で、お客様に教えていただく事が多かったですが、弊社が蓄積してきた知識を今度は皆さんに活用していただきたいと考えております。 本日の展示会でもDIをテーマにセミナーを開催しておりますが、弊社のアピールという意識よりも、私たちの知識を発信してご提供していきたいという意識で行っております。 また、今はセミナーという講演者だけが話す一方通行の形になっていますが、いずれ座談会やパネルディスカッションのような形で行えないかと企画を考えているところです。これは弊社だけでは出来ないので、様々な会社を巻き込んでいきたいと考えています。 |
CM Plus:双方向の意見交流がある形のセミナーは魅力的ですね。
医薬の品質管理のソリューションについて
初めに製品化したのは会計ソフトだった
CM Plus:ところで、本日はインターフェックスという医薬分野の展示会ですが、ユニオンシンク様が創業から様々なパッケージソフトを開発されてきた中で、医薬品や医療機器の会社に向けてソリューションを提供されるようになったのはどのような経緯からでしょうか。
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はい、少し長くなりますが、私たちの社史からお話させてください。 創業者(前会長)が会社を立てた1974年頃は、コンピュータが出た走りのころでした。コンピュータの便利さが知られ、大企業は次々と導入していく中、中小企業にはなかなか普及しない。コンピュータは中小企業こそ使うべきとコンピュータ使用のサポートを行う会社を立ち上げ、中小企業が多い関西を拠点としてサポート事業を行っていきました。個々のお客様の課題やニーズに応えて話していると、バラバラとしていた課題がだんだんと共通した点が見えてきて、共通の課題解決となるものをパッケージ化してソフトとして提供したらどうか、という流れになりました。 |
CM Plus:創業当時は医薬品業界向けという事ではなかったのですね。
ユニオンシンク 相薗様 |
はい、創業当時、医薬品業界に特化するということは全くありませんでした。 いろいろな分野の会社さんと付き合いながらソリューションサービス事業を行っていました。 例えば、古くからお付き合いがあるグローリー株式会社様はお金を数える機械を作られている会社ですが、30年のお付き合いになります。お金を数える機械のコントロールするシステムの方を弊社の方で作らせていただいています。 自動倉庫のダイフク様とも30年来のお付き合いになります。自動倉庫のコントロールの部分を弊社がコンピュータを作ってご提供しております。 |
CM Plus:グローリー株式会社様は、通貨処理機事業の先駆けで日本トップシェアの会社ですね。ダイフク様の自動倉庫は医薬品でもよく利用されていますね。自動倉庫のシステムも30年前から扱われているのですね。
ユニオンシンク 相薗様 |
はい、様々な業界のお客様と仕事をしながら我々も技術力を付け、直接やりとりをする中でニーズを汲み取って製品化していきました。 ただ、初めに作った製品は実は会計ソフトでした。 |
CM Plus:初めの製品が、会計ソフトだったとは驚きです。
ユニオンシンク 相薗様 |
その頃 ちょうどJ-SOX法(内部統制報告制度)が施行され、上場企業が内部統制を行わなければならなくなった。実は多くの企業で会計ソフトは中核で導入されており、ソフトに入力すればデータの改ざんなどは出来ない仕組みが出来ていました。ただ、その周りは伝票なのですよね。昔ながらの手で書いた伝票。いくらでも改ざんが出来てしまう。ここをどうにかしないと本来、国が言っている内部統制が出来ない。そこで、既に導入されている会計ソフトの周りの統制を取るために「業務デザイナー」というワークフローの仕組みを作って製品としてご提供しました。これが2007年で15年くらい前になります。 |
製造の品質管理へ、そして医薬分野へ
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ここからやっと本題に入りますが、弊社の「業務デザイナー」を導入していただいたある会社様は、総務経理の方から「以前はどうしても紙がなくならなかったが、パソコンだけで承認ができるようになり、紙がなくなった。とても便利になりました。」と喜びの声をいただいていました。今度はその会社の製造部の部長から呼ばれまして、「総務経理の方では紙がなくなって便利になったとのことだが、製造部もどうにかならないか」と相談を受けたのです。この会社様はISO9001を取得されていて、苦情処理や作業報告書などとにかく紙が大量にあることに頭を抱えていらっしゃいました。その相談を受けて、このソリューションは品質管理にも使えることに気が付きました。 世の中にはワークフローシステムを提供するサービスがたくさんありますが、ほとんどのワークフローの目的がペーパーレスとなっているものが多い。弊社は、会計業務の内部統制を目的として作ったため、ルールの徹底や権限の管理に強かったのです。この点がちょうど品質管理の求めるものと合致して、ISO9001を取得されている企業様に品質管理を電子化しましょうとご提供し始めた訳です。 |
CM Plus:なるほど。会計の内部統制で求められたワークフローは、品質管理の業務にも共通するところがあったのですね。
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この品質管理システムを様々な分野のお客様に提供していったのですが、弊社のサービスを提供していない業界がありました。医薬業界と銀行です。 銀行は専用のシステムを内部で開発されていることもあって立ち入りにくい。医薬業界は品質管理の中でも一番厳しいと伺っていましたので、電子化も早々に進んでいるだろうと敢えてお客様となり得る対象から省いていたのです。 そんな中、関西のある会社様とお話をしていたら、「隣の会社にも行って来たら?紹介するよ」と。お隣は医薬業界の会社様だったのです。紹介されて行ってみると、紙での業務が大量にある。これが2011年のことです。 お話を聞くと、電子データは書き換えても跡が残らないので保証できるシステムがないならば改ざん防止のために“紙で行うべき”という流れとなっているとのことでした。ただ、今後は新しい指針が出るので電子化が進めることができるかもしれない、と教えていただいたのが「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」。いわゆるCSVガイドラインです。 |
CM Plus:既存のお客様の紹介から医薬分野の現状を知って、医薬の厳しい品質管理に踏み出されたのですね。
ユニオンシンク 相薗様 |
はい、そこで初めて医薬業界と接点を持たせていただき、CSVのガイドラインが出来ることを知りました。システム業界でcsvといえば「カンマ・セパレート・バリュー」でカンマ区切りのデータファイルのことで、医薬品でいうCSVという言葉を初めて聞き、勉強を始めるというレベルからでした。 医薬業界とCSVの理解を進める中、システムの商品開発を進め、2012年にガイドラインが出ました。クリアできるだろうと思っていましたが、様々な指摘を受け、お客様からも指導いただきました。初めの1年~3年は私たちも勉強させてもらいながら改善を繰り返し、ようやくシステムが出来上がりました。苦労しましたが、実地でお客様と直接やりとりしニーズを反映しながら作り上げていったので、ノウハウが詰まった良いシステムが出来たという考えています。 |
CM Plus:医薬品の品質管理の電子化はCSVが絡むので多くの企業が悩まれていると思います。完成したシステムへの反響はいかがでしょうか。
ユニオンシンク 相薗様 |
2014年くらいからようやく医薬分野のお客様も本気で電子化に取り組まれるようになったと思います。2014年がちょうど日本がPIC/Sに加盟した年で、この前後から国際的な基準、活動へ目が向くようになった。海外はコンピュータ利用が当たり前という中、日本は紙で行っていることの意味を問われ、電子化を推し進めるべきという気運が一気に高まりました。弊社もその波に乗らせていただき、医薬分野の企業様にもサービスを広げていきました。 |
CM Plus:ガイドラインや査察基準の変化が製品を後押ししたのですね。お客様の声を直接聞き、先取りされて開発されていたからこそ時勢に合ったサービスを提供する事が出来たようにお見受けします。
医薬の品質管理のソリューションについて
医薬分野での展開
CM Plus:ところで、ジェネリックメーカーと新薬メーカーと違い、特徴などはありますか?
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ジェネリックメーカー様はとにかく生産数を出していかなければならないので、生産ロットの数が大きく一つの業務量が多いと感じます。発生する書類だったり、チェックしなければならない項目だったり。そのため、電子化するとメリットは大きいと思います。 新薬メーカーさまは幅広く様々な業務を行っている。新薬メーカー様は製造もありますが、研究・開発にも力を入れている。電子化の対応も広く行っていく必要が出ていきます。 改善する対象がピンポイントであるか、幅広いかで、少し違ってきますね。 |
CM Plus:製造受託メーカーでの電子化の方はいかがでしょうか。
ユニオンシンク 相薗様 |
受託メーカーさんも電子化の必要性を感じられていますね。作業の工数を下げられるところは下げて、単価も下げていかないと受託できない、利益が上がらなくなってきている、と聞いています。実は、日本CMO協会に弊社も入って活動させてもらっています。 |
CM Plus:CMO協会に入っていらっしゃるのですね。
ユニオンシンク 相薗様 |
はい、私はCMO協会の広報を担当しています。 中で話を聞いていると受託ならではの悩みがありますね。費用を抑えなければならない、大量に作らなければならない、という中でチェックする量が増えてくる。では人を増やすかと考えると、原価が上がってしまう。原価を抑えるためにはコンピュータ導入、電子化が有効と検討されている方が多いと思います。 |
CM Plus:なるほど。新薬メーカー、ジェネリックメーカー、受託メーカー、それぞれに課題があり、それぞれの状況に沿ってサービスを提供されていることが良く分かりました。
今後の展望
CM Plus:最後に、ユニオンシンク様の今後の展開についてお聞かせください。
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今後の製品の展開ですが、、今日の展示会でも“クラウド“をキーとしてご紹介しております。 弊社は12年、ちょうど干支が一巡する期間システムソリューションサービスを手掛けておりますが、導入を検討されているお客様で断念される方も多く見てきました。 その断念されるお客様の大半が中小企業様でした。やはり費用が高いという点、そして導入の為の作業工数が社内では出せないという点でした。システム化というのは弊社側だけが頑張れば完結するものではなく、お客様の方も新しいシステムを運用するために頑張っていただかないと実現しないのです。CSVの対応、環境の整備、諸々が対応しきれないという事で断念される。 |
CM Plus:断念されるというのは導入途中で断念されるのでしょうか?
ユニオンシンク 相薗様 |
いえ、導入の初めですね。弊社の提案に好評をいただいたものの、いざやろうとなった時に、「誰がやるの?」となり、結局人がいないと断念されるケースが多いです。中小企業だけでなく大企業でも少人数のチームに任されている体制で断念される方もいらっしゃいました。 そういう会社様に向けて、小さくても始められる形でクラウドサービスを利用したシステムを去年から始めたところです。クラウドサービスですと月額制で費用も抑えられますし、弊社側でテンプレートを準備してテンプレートに乗せるだけで電子化が出来ます。そういう環境をすぐにご提供できる体制を取りましたので、これまで諦めていたお客様にもご紹介していきたい。 日本の企業を見るとピラミッド型、大半が中小企業になります。そういう企業をサポートして、おこがましいかも知れませんが、日本の医薬品の品質管理に少しでも協力させていただければと考えています。そこが我々の思いであり、目標になります。 |
CM Plus:素晴らしい目標ですね。弊社の展開するエンジニアリングやコンサルティングサービス、そしてiVEXLも医薬品業界に貢献したいという思いは同じです。
本日はお時間をいただきありがとうございます。ユニオンシンク様の社史から思いがけず面白いお話を聞くことが出来ました。お客様の課題に寄り添い、その声を聞きながら次々と発展されてきたことが良く分かりました。
今後もiVEXLをはじめシーエムプラスをどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ユニオンシンク
コーポレートサイト:https://www.utc-net.co.jp/
注:インタビュー記事内に掲載の情報はインタビュー当時のものとなります。