トビー・テクノロジー株式会社

Tobii Nexus for healthcare

アイトラッキングによるヘルスアセスメントの変革

Tobii Nexus／ネクサスは、WEBカメラで取得した画像を活用して、ユーザーの視線動向に関するデータを生成するアイトラッキングミドルウェアです。
ここでは、医療施設のみならずご自宅などあらゆる場所で使用されるノートパソコンなど様々なデバイス上で動作するTobii ネクサスが、革新的なヘルスアセスメントにどのように役立つか紹介しています。

大規模にデータ取得が可能で、かつ客観的なバイオマーカー

MedTechが進化する中で、アイトラッキングはASD（自閉症スペクトラム障害）、ADHD、うつ病など、さまざまな疾患のヘルスアセスメントにおいて画期的な検証技術として注目されています。

Tobii ネクサスは、既存のWEBカメラを使用することで、アイトラッキング技術の利用範囲を広げ、より広範な臨床利用を可能とし、臨床医は高価な機器を必要とすることなく、より多くの人々をスクリーニングすることができます。

ヘルスアセスメント用途に加え、Tobii ネクサスは治療経過と結果のモニタリングにも活用できます。
WEBカメラを通じて定期的に患者を評価することで、臨床医は時間の経過とともに眼球運動パターンの変化を把握でき治療の評価検証を非侵襲的で継続的に行うことができます。

たとえば

• ASD (自閉スペクトラム症)- 視覚選好テストによって、ASDである幼児を正確かつ客観的に識別できることが研究によって実証されています。
• ADHD - 衝動性と不注意は、アイトラッキングを用いて定量化することができます。既存の ADHD評価テストとアイトラッキングを組み合わせることで、アセスメント精度を高めることができます。
• アルツハイマー病 - アイトラッキングは、アルツハイマー病において、より明確な症状が現れる前に、初期段階を識別できると期待されています。
• ディスレクシア（読字障害） - ディスレクシアの子供や大人は、一般的に単語を読むのに時間がかかり、視線の移動距離が短い傾向にあります。

Tobii ネクサスの仕組み

デバイスに接続されたWEBカメラを通じて、アプリケーションからTobii ネクサスへ画像を共有されます。
Tobii ネクサスはディープニューラルネットワーキングを使用し、画像内に人が存在しているか、視線の方向、ディスプレイ内のどこを見ているかなどを識別し、リアルタイムに結果を戻します。

Tobii ネクサスの認識処理は、ホストコンピュータ上で完結し、処理された各画像は破棄されます。ユーザインテグリティとプライバシーをサポートするため、アプリケーションの実行はTobii Data Transparencyポリシー※、およびその他のデータ規制をご参照ください。

Tobii ネクサスのAI機能は、NPC（Neural Processing Unit）上で実行することができ、CPUをアプリケーションの実行にりようすることができます。これにより、Tobii ネクサスをより高速かつ低パワーで実行することができます。

※Tobii製品によって生成されたデータを保存または転送するアプリケーションを開発する場合、Tobiiは お客様のアプリケーションがTobiiのデータ透明性ポリシーに準拠していることを必須条件としています。
詳細はこちら：https://www.tobii.com/company/tobii-eye-tracking-data-transparency-policy

Tobii ネクサスの始め方

プロセス

• コンセプト ― 視線動向データを利用してデバイスやアプリケーションのユースケースを拡げるコンセプトデモ作成をサポートします。
• 評価 ―Tobiiより開発キットを提供し、プロトタイプを作成できます。
  6ヶ月間の開発ライセンスとサポートを提供します。
• インテグレーションと開発 ― Tobii ネクサスをお客様の製品・ソリューションに組み込みます。（ 必要に応じて開発・サポートライセンスを更新）
• 導入 ―Tobii ネクサスの商用ライセンスとサポート＆メンテナンスにより、安心して製品・ソリューションを市場展開することができます。

Tobiiについて

2001年に設立されたTobiiは、アイトラッキングのグローバルリーダーであり、アテンションコンピューティングのパイオニアです。
ストックホルムに本社を置き、アジア、ヨーロッパ、北米にオフィスを構えています。2015年にナスダック・ストックホルム（TOBII）に上場し、現在700名以上の従業員と約1000件の特許を保有しています。