アズビル株式会社

DX推進に向けて「PharmanageⅤ」

進展する業務のデジタル化と強化される法規制。一方で市場要求も多様化しています。 そのような環境化でも恒常的に高品質な製造を実現するため、 これまでの経験をもとに、先進ICT技術を駆使したソリューションをご提供します。

対象となる業務領域

主に製造工場の原料入荷~製品出荷までの間の業務を対象としており、以下のような周辺システムとの情報授受を想定しています。

概念図

パッケージ概要　

入荷から出荷までMESに必要となる業務機能がパッケージ化されています。必要な機能を選択して、マスター登録によりMESを構築します。
 

パッケージ機能： ①入荷管理（基本機能）

入荷管理の機能 ERPの入荷予定データからの入荷予定情報の展開、受入確認、入荷実績登録を行います。 入荷予定情報は手動作成することもできます。実績登録後、現品ラベルを印字します。 現品ラベルを個装毎に貼り付け、個装単位で現品を管理します。

●入荷予定受信画面（ERPからの受信） ●入荷情報手入力画面

パッケージ機能： ②製造管理（基本機能）

製造管理の機能 ERPから受信した日程計画から製造指図を作成します。製造指図は手動作成もできます。 ・製造指図情報の確認、仕込品の 　ロット引当、製造指図の承認 ・製造後の製造記録データの 　管理、記録確定と記録承認を 　行います。 指図承認、記録承認は複数段階実施でき、マスター登録で選択できます。ロットの引当、収率計算などはパターン化されており、製造品目毎にマスター登録できます。 製造指図書、製造記録書は画面操作により印字します。

●指図の構成 ●指図の役割

●製造指図確認画面 検索条件を指定して製造指図を検索・確認します。	●例外レビュー画面 記録項目、逸脱（正常範囲外の実績データ・記録項目）、修正に関する監査証跡、備考について確認できます。
●製造指図引当・発行引当支援画面 引当は製造指図の各仕込品として使用する在庫を選択・予約します。	●指図作成（手入力）画面

パッケージ機能：③工程管理（基本機能）

工程管理の機能 マスター登録したSOP(作業ガイド)に基づき、製造を支援する機能です。画面には、 ①全体をみる「ブロック表示」 ②実際に作業手順を進めていく 　「ツリー表示」の２形式で左右 　に表示されます。 秤量器・設備通信、バーコード照合など、現場運用で必要になる機能を部品として揃えており、マスター登録することで、現場作業のシステム化を行えます。 主として下記機能になります。 ・ワークフローによる業務実行　 ・ワークフローと連動した付帯　 　情報の閲覧 ・工程指図と実績情報の閲覧

●ツリー表示と作業支援ガイダンスのマスター登録

●工程指図・秤量指図・作業指示の一覧画面 ●作業ガイド表示（ワークフロー実行支援画面）

パッケージ機能：④在庫管理（基本機能）

在庫管理の機能 原料、資材、秤量済品、中間品、中間製品、製品、原薬を管理する機能です。 個装の現品票単位として在庫管理を行います。現品票は現品ラベルとしてバーコード管理を行います。 在庫量は現品票単位での管理となります。在庫情報では品目・ロット単位・現品単位やエリア(場所)単位での在庫量を確認できます。 在庫量の受払は出納帳として印字できます。在庫データとして、製造での原料補正に使用する品質データも管理します。容器の洗浄含めた管理機能もあります。

●在庫の確認画面 品目・ロット単位の現品、引当状態、品質情報の詳細を確認 します。現品の追加・編集・削除・エリア変更も行えます。 ●出納帳画面 出納情報の検索・確認と印刷をします。

パッケージ機能：⑤搬送管理（基本機能）

自動倉庫や倉庫、製造室への入出庫、搬送業務を行います。原材料入荷で入庫指示、製造指図承認で出庫指示を作成します。搬送管理には、手動搬送と自動倉庫使用（オプションライセンス）の搬送があります。

パッケージ機能：⑥品質管理（選択機能）

入荷実績確定、製造指図承認操作により試験指示が連動して作成します。試験指示の手動作成もできます。LIMS送信(オプションライセンス）した試験指示を元にサンプリング実績データ、試験結果、試験記録照査結果の受信を行います。試験結果は在庫情報に反映され、引当・秤量時の使用可否判定などに利用します。

パッケージ機能：⑦出荷管理（選択機能）

ERPの出荷予定データから出荷予定情報の作成及び出荷品目、ロットの登録、出荷実績の登録を行います。出荷予定情報は手動作成することもできます。
出荷実績の確定前に、現品ラベルのバーコード照合を行います。
バーコード照合にて在庫を確認した後、出荷実績を確定することで出荷数量が確定され、システム上の在庫からその数量分払われます。

パッケージ機能：⑧外部システム通信（選択機能）

ERPとの入荷、在庫、製造、出荷データ、LIMSとの品質管理データなど、他システムとのデータファイル(CSV)送受信を行います。I/Fサーバーを介して送受信します。

パッケージ機能：⑨その他

• マスター管理
• 定期照査支援
• 出荷判定支援（選択機能）
• 秤量器通信（選択機能）
• 設備通信（選択機能）
• システム管理

システム構成：ハードウェア

サーバーは、認証・アプリケーション・データベース・I/F（インターフェイス）の４種で構成します。PCハードウェア台数は規模に応じて異なります。クライアントは完全Web対応ですので、PC・モバイル端末を自由に選定いただけます。I/Fサーバーで外部システム・設備・自動倉庫と通信します。

システム構成：TCO最適化

サーバーは仮想化、クライアントは完全Web対応により、システムライフサイクル全般のTCO：Total Cost of Ownership最適化を実現します。

端末のメンテが容易 ・端末のPC/モバイルの種別や機種に寄らないので、使いやすい機種をお客様で 　自由に選択して運用できます。 ・故障時や老朽化などによる端末交換、ユーザー数増加にともなう端末追加を 　アプリのロードやセットアップ不要で簡単に迅速に行えます。

システム構成： Web・マルチサイト対応

クライアント端末は、OSや端末タイプに依存しないため、柔軟なシステム構成で運用できます。高いスケーラビリティによる、サプライチェーン環境をご提供します。

運用に合った柔軟構成 ・各種作業に最適な端末機種の選択、在宅勤務など業務形態に 　合わせた構成を構築することができます。 ・運用の進化や端末の技術革新にともなうシステム構成の 　ブラッシュアップにも柔軟に対応できます。 ・MESのスコープ機能により、エリアを切って管理することが 　でき、運用に合わせた使いやすいシステムを構築できます。

システム構成：共通画面仕様

使い慣れたパソコンやスマートフォンのWEB画面/操作をベースに、日々の業務を効率的に確実に進めていただけるよう視認性・操作性に配慮した設計です。

システム構成：モバイル端末（タブレット）

工程管理では、タブレットを使って全体の流れを作業ガイド画面で把握しながら、秤量作業や実績データ入力操作などをスムーズに行えます。